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ブログ管理人:田中ゲイリー
東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka
CFO of the IT venture company (Data Analytics)
Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker
University of Tokyo (LL.B) |
University of Michigan, Ross School of Business(MBA)
Tokyo, Japan
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MBAファイナンス㊵:ストロングフォームの効率性
すべての情報が公開されると速やかに株価に反映されるという市場の効率性を「セミストロングフォームの効率性(Semi-strong form efficiency)」といいます。 このような市場においては、新しく公表された情報を投資に利用しても遅いということになります。...
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MBAファイナンス㊶:市場の効率性まとめ
最後に3つのフォームの効率性についての復習です。 ウィークフォームの効率性:過去の金融商品の価格は、将来の金融商品の価格を予想することに関しては役に立たたないというものです。この効率性のもとでは、過去の価格のトレンドから将来の価格を予測するテクニカル分析は有用でないとされま...
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MBAファイナンス㊷:金融商品のリターンと分散投資
企業が資本市場が資金を調達することは、過去の記事で述べた通りです。 これから数回の記事では、投資家の目線からのファイナンスについて説明したいと思うます。 資本市場には様々な種類の金融商品があり、投資家はそのなかから自分たちの期待するリターンや、リスクに対する選好に応じて投資...
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MBAファイナンス㊸:投資の分散効果
投資の分散効果を具体例で考えてみましょう。 銀行、証券会社、サービサー(債権回収会社)のそれぞれのリターンが、好況・普通・不況の場合下記の通りであったとします。また、それぞれの経済状態の発生する確率は等しく1/3ずつであると仮定します。...
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MBAファイナンス㊹:効率的フロンティア
前回の記事の例では、2つの金融商品のリターンも分散も同じ場合でしたが、リターンと分散が異なる2つの金融商品の場合を考えてみましょう。ここでは、共分散は0と仮定します。 縦軸にリターンを、横軸に標準偏差をプロットしたものが下記になります。...
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MBAファイナンス㊺:資本市場線
分散投資によるリスクの減少を最大化するには、投資家はマーケット全体と同じ構成のポートフォリオを持つ必要があります。 マーケット全体と同じ構成のポートフォリオとは、株式だけでなく債券・不動産・その他の投資対象の加重平均によって構成されたポートフォリオです。...
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MBAファイナンス㊻:システマティックリスク
株式に投資する際、投資家は2種類のリスクに考慮に配慮しなければなりません。 1つ目は、経済動向のようにマーケット全体に影響を与えるマーケットリスクです。このリスクは、全ての金融商品に影響を与えます。 例えば、もしある国の経済が不況になれば、その国の大半の企業の業績は悪化する...
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MBAファイナンス㊼:β(ベータ)
分散投資を行っても取り除くことができないマーケットリスクが存在するのは前の記事の通りです。 このマーケットリスクに対する個別銘柄のリスクを測定する係数が「β(ベータ)」です。 βはマーケット全体の株式が1%変化した時に、特定の銘柄が何%変化したかを測る指標です。マーケット全...
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MBAファイナンス㊽:CAPM(資本資産価格モデル)とは何か?
投資の意思決定をする際に、将来発生するキャッシュフローを割引率を用いて割引くということは過去の記事で述べた通りです。 では、どのようにその割引率はどのように求めればよいでしょうか? 今回の記事では、割引率を計算する方法について説明していきます。 CAPM(Capital...
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MBAファイナンス㊾:CAPM例題
実際にCAPMを使用して、特定の銘柄の期待リターンを計算してみましょう。 マーケットに対するリターンが12%で、同期間のリスクフリーレートが3%の時、マーケットリスクプレミアムは 12 – 3 = 9%となります。 現在のリスクフリーレートが2%の時、個別銘柄のβ=1の時、...
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MBAファイナンス㊿:資本コスト
これから数回の記事にて、企業が投資家から資本を調達する際に支払うコストについて説明します。 まずは、基本的な用語の説明からです。 前回までの記事の復習ですが、資本コストを別の側面から見てみましょう。 ※リスクフリーレートは米財務省短期証券や日本国債のように、投資家がリスクを...
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MBAファイナンス51:株主資本コスト、負債コスト
に CAPM(資本資産価格モデル)により、株主資本コストは下記のように表現できます。 リスクフリーレート:米では財務省短期証券や国債、日本では10年国債等の現在の利回り エクイティリスクプレミアム: 過去の株式マーケット全体のリターンのリスクフリーレートに対する超過リターン...
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MBAファイナンス52:WACC(加重平均資本コスト)
前回までの記事では、株主資本コストと負債コストについて説明しました。 今回の記事では、株主資本コストと負債コストから、会社全体の資金調達のコストであるWACC(加重平均資本コスト, Weighted Average Cost of...
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MBAファイナンス53:ビジネスリスク
企業の資本コストであるWACC(加重平均資本コスト)は、企業のビジネスリスクを反映したものです。 あるプロジェクトの資本コストを検討する時に、そのリスクが企業全体のリスクと同等であるとき、企業のWACCをプロジェクトの資本コストとして採用することは間違いではありません。...
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MBAファイナンス54:財務リスク
WACCは企業のビジネスリスクだけでなく、財務リスク(資本構成)の影響を受けます。 財務リスクがどのようにWACCに影響を与えるかを具体的な数値で見てみましょう。 A社の資本構成は、20百万円の有利子負債と30百万円の株主資本であるものとします。...
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MBAファイナンス55:WACC 例題
A社の資本構成は、20百万円の有利子負債と30百万円の株主資本であるものとします。 負債コストが6%、株主資本コストが18%、実効税率が40%の時のWACCは12.24%です。 A社がここで20百万円を有利子負債として調達し、自己株式の取得に利用した場合にWACCにどのよう...
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MBAファイナンス56:MM命題
企業の財務を担当するリーダーは、どのように資金調達をするべきでしょうか? 企業経営の目的の一つは、ビジネスを通じて企業価値を最大化するということです。 企業の価値は、将来に生じるキャッシュフローを資本コストで割ることによって求めることができます。...
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MBAファイナンス57:負債の節税効果
前回の記事で説明したMM命題は完全資本市場を前提としています。 資本構成に関するより現実的な理論を検討するためには、完全資本市場と実際の資本市場の差を考慮しなければなりません。 完全資本市場と実際の資本市場で最も異なるのは何でしょうか? それは、「税金」の存在です。...
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MBAファイナンス58:最適資本構成
前回までの記事の内容より企業価値は下記の関係式によって説明することができます。 これを図示したものが下記になります。 図によると負債比率が増加することによって節税効果が増加していきます。 しかし、企業は借入を最大化するべきではありません。...
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MBAファイナンス59:まとめ
これまで58回の記事でMBAのファイナンスの授業で学んだ内容に、私が実務によって得た知見やビジネスマンとして知っておくべき知識を加えてまとめてきました。 今回の記事では、その復習として全体のエッセンスとなる事項を列挙したいと思います。...
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