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書評:『世界標準の経営理論』 入山 章栄

更新日:2021年4月29日




ビジネスの真理に肉薄している可能性が高い」として生き残ってきた30の「標準理論」が体系的、網羅的にまとめられている。


標準理論を各ディシプリンの中で体系的に位置づけながら、実例を交えて紹介する。

DIAMONDハーバードビジネスレビューの連載をまとめたもので800ページの大作にもかかわらず、通常のビジネス本と変わらないという圧倒的なコストパフォーマンスに感動する。


なぜ、我々が経営理論を学ぶ必要があるのかという問いから本書はスタートする。

経営理論は必ずしも正解を与えてくれないかもしれないが、説明に対する説得力を与えてくれ、答えを探す上で必要な汎用的視点を与えてくれる


内容は「世界標準」ではあるが、入山氏の文章自体は平易に書かれており、学生や普通のサラリーマンでも理解しやすいように構成されている。


MBAの日本人同級生のなかには、「この本を読めば、MBAに来る必要がなかったのでないか」とまで評する者もいる名著。


読み応えは非常にある本ではあるが、自分の興味あるエリアのみを読む辞書的な使い方も有効できる。


MBAの卒業生が、卒業後も本棚に置いておくべき本だと思う。



目次

序章 経営理論とは何か

第1部 経済学ディシプリンの経営理論

第2部 マクロ心理学ディシプリンの経営理論

第3部 ミクロ心理学ディシプリンの経営理論

第4部 社会学ディシプリンの経営理論

第5部 ビジネス現象と理論のマトリックス

第6部 経営理論の組み立て方・実証の仕方

終章 経営理論のさらなる視座




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ブログ管理人:田中ゲイリー

東京都出身。東京大学卒業後、都内金融機関にて投資銀行業務に従事。その後、米国へ留学しMBA(経営学修士)を取得。現在は、上場企業にて経営企画業務に従事する傍ら、副業としてITスタートアップにてCFOとして関与。
Blog Author: Gary Tanaka

CFO of the IT venture company (Data Analytics)

Finance / Corporate Planning / Ex. Investment Banker

University of Tokyo (LL.B) |

University of Michigan, Ross School of Business(MBA)

Tokyo, Japan

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